【S嬢の場合】あの子はあんまり関わらない方が良さそうだ
【S嬢の場合】だってせっかく来てくれたのに全然喋ってないから・・・
【S嬢の場合】今日何時まで飲んでるの?終ったら連絡するからご飯いこ
それからしばらく東京と札幌を行き来していたのでS嬢のお店にも行く機会がなくなっていた。
S嬢からはたまにLINEは来てたけど、なんてことない日常会話をするだけで、特別悩んでる様子もなくいつも通りノリの良いメーッセージも送られてくることがあったりして特に大きな事件もなく時は過ぎていく。
聞いた話ではこの頃のS嬢はお店のナンバー1として毎日相当忙しかったみたいだ。
例の社長さんが指名していた元ナンバー1嬢がきっちりと指導?してたのか完全にホステスとして自立していた。
お客さんも日に日に増えていって、太客も多かったみたいだが、それでも全然店に行かないタカポンとかにもちょくちょく連絡をくれるところをみるとデキるホステスに成長したことがわかる。
売れるホステスというのは目先の利益だけを見ていない、もしくは本能で自然体にそれができるんじゃないかと思う。
売れないホステスは目先の売上にしか見ないから、ちょっとでも会計を高くしようとしたり、何度も指名で通う人しか大事にしなかったり、中には指名客でさえ雑に扱ったりする。
ぶっちゃけて言うとすすきののホステスは後者の方が圧倒的に多い。
別にすすきののホステスをディスってるわけではなくて、これはすすきのいや北海道という土地の文化でもあると考えてる。
その理由は、まず一つ目にすすきのは大きな歓楽街ではあるけど、出張客の割合が多い。
地元の客が少ないし、地元には本当のお金持ちというのが少ない。
二つ目は北海道の物価の安さ。
家賃相場が東京と比べると異常に安い!
新築の1LDKでも5万円以下の物件は多いし、10万円出せば相当豪華で広い部屋に住むことが出来る。
つまりそこまで躍起になって稼ごう!というホステスが極端に少ない。
三つ目は二つ目にも関連してるが実家暮らしのホステスが多いことからもわかるように、親や友達公認でゆるーく働く子が多い。
ホステス同士での競争が激しくない。
その結果すすきのの飲み屋さんの相場はデフレ現象が起き他の地域と比べて安く飲むことができる。
まあ安いから出張客はそれなりに来るのでそこそこの集客は出来るが大きな売上にはならない。
すすきのの景気があまり良くないのはこの辺が原因の一つになっていると思う。
ついつい話が脱線してしまったけど、そんなホステスが多い中で、少数だけどデキるホステスというのが居て、S嬢もその一人なんだと思ったという話ですわ。
ある日札幌に滞在中にS嬢がいるのとは別のお店で飲んでいた時のことだ。
ちなみにその日一緒に飲んでいたのは、S嬢とアフターに行った時に一緒だった友人だ。
そう4人でカラオケに行って先に一緒にいたK嬢とお店を出たあいつだ。
あまり詳しく聞いていなかったのだが友人はその日のことを話してくれた。
まあ単刀直入に言うとあの日友人はカラオケを出た後にK情報をお持ち帰りしていた。
いやお持ち帰りというのはちょっと違うみたいなのだった。
実際にホテルに行ったのは確かなのだが、実はK嬢の方から積極的に誘ってきてたらしいのだ!!
友人も友人でかなりイケメンだし女慣れしてるし、ニュークラ嬢を何人も落としてきている人物なのでK嬢に関してもてっきり口説き落としたもんだと思っていたがどうやらちょっと違うようだ。
「あの子はあんまり関わらない方が良さそうだ」
めずらしくそんなことを言っていた。
そしてもうK嬢とは連絡を取るのをやめていたみたいだ。
友人曰くK嬢は最初は普通のホステスで会話もいたって真面目な感じだったがアフターに行ってからは別人のようになったらしい。
そして相当慣れている雰囲気を持っていたようだ。
この時にK嬢はS嬢に次いでナンバー2にまでなっていた。
枕営業
まあ夜の世界ではよくあることだし珍しくもなんともないことだと思う。
K嬢は枕営業でどんどんお客を増やしていっているみたいだった。
ただ、枕営業なんて所詮は付け焼き刃的な事であって長く売上をキープすることなんて出来ないことは容易く想像できる。
今は売上があるかも知れないけどS嬢のようにしっかりとした接客や営業ができないとすぐに売上は落ちてしまうだろう。
だがK嬢がやっていたのはそれだけではなかった。
月が変わってまた東京で仕事をしている時にS嬢から電話があった。
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